2013年3月28日木曜日

スローセックス実践講座7

スローセックス実践講座(31)"ギリギリ3ミリ手前"が絶妙じらし

彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座
スローセックス実践講座 今回は、“そけい部の愛撫(あいぶ)法”をレクチャーします。

 そけい部とはあまりなじみのない言葉かもしれませんが、女性器と骨盤のエッジを結んだ左右一対のV字型のゾーンのことで、わかりやすく言えば、パンティーラインの部分です。女性器にほど近いせいか、逆に灯台もと暗しで一般男性が愛撫をなおざりにしやすい個所ですが、男性の想像以上に感じやすい性感帯です。そしてそけい部は、性感帯として優秀なだけではなく、ここを丹念に愛撫することで、クリトリスの感度を格段に高めてくれます。本丸の手前にある重要拠点という認識をしっかり持って、愛撫法を学んでください。

 あおむけになった女性の右側に、男性が添い寝するようにポジションをとり、右手で愛撫する場合を想定して説明していきます。

 まず女性の左側のそけい部(男性から見て奥側)は、人差指、中指、薬指の3本で、ラインに沿ってスライドさせるようにアダムタッチします。スピードは秒速3センチ。触れるか触れないかの微細なタッチ圧を心掛けてください。漠然と愛撫するのではなく、恥骨部分の盛り上がった部分、いわゆる“土手”の凸面の角度に対して指腹の接触面が水平になるように、手の角度を微調整することが大事です。

 左側を何度かスライド愛撫したのち、右側のそけい部(男性から見て手前側)に移りますが、左から右への移動の際のポイントは、肌から指を離さないこと。クリトリスを指先が軽くかすめるようなイメージを持つことで、女性の興奮度が高まるのです。

 右側のそけい部の愛撫には、主に中指を使います。愛撫もスライド方式ではなく、中指をクリトリス方向に向かってまっすぐ押し込み、次に反対方向に引くようにして、こちらも何往復も愛撫してください。このときのポイントは、押し込むときは、クリトリスの本当にギリギリ手前までしっかりと指先を侵入させること。理想は指先がクリトリスに触れそうで触れない“ギリギリ3ミリ手前”の距離感です。この絶妙な距離感が、絶妙なじらし効果を生み出し、クリトリスの感度を何倍にも高めてくれるのです。

スローセックス実践講座(32)小陰唇への愛撫

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 一般男性の多くが、女性器愛撫(あいぶ)の際になおざりにしている小陰唇は、実は繊細でとても感度のいい性感帯です。このことは、女性のマスターベーションを観察するとよくわかります。成熟した大人の女性ほど、クリトリスに触れながら、両手を器用に使って小陰唇を丁寧に愛撫しているのです。つまり、小陰唇は女性がセックスの時に触ってほしい気持ちいいポイントなのです。

 ただ、大和撫子(なでしこ)たちは、女性が自ら男性に性的願望を伝えることを恥ずかしいと考えているため、実際の場面では、彼女たちの口から小陰唇に関する本心を聞くことはできません。この現実には、こうした女性たちの声なき声に、耳を傾けられるかどうかが、セックス初級者と上級者の分水嶺(ぶんすいれい)になるという教訓が隠されているのです。

 スローセックスにおいて、“小陰唇への愛撫”は、指によるクリトリス愛撫や、クンニリングスの伏線として欠かせないフィンガーテクニックです。必ず実践してください。

 小陰唇は、中指の第一関節から指の付け根までの“指腹全体”で、粘膜を優しくなでるように愛撫していきます。中指だけを、手のひらに対してほぼ垂直に曲げた形が、小陰唇愛撫のときの手の基本フォームです。このとき、中指が、付け根から指先まで一直線になっていることがポイントです。

 まず、中指の第一関節の指腹を、小陰唇の上部の粘膜に密着させ、そのまま小陰唇の割れ目の間に指を滑り込ませるようにして、指先が膣口に届くまで、ゆっくりと指を下げていきます。指を斜めに上げ下げすると、指腹がクリトリスに触れて、女性が痛みを覚える配があるため、指は必ず垂直方向に上下動させてください。指先が膣口にいたったら、今度は指を引き上げます。

 この愛撫を何度も繰り返しますが、小陰唇の粘膜に、指先から指の付け根まで、中指の指腹全体を密着させるようにして、ゆっくりとソフトタッチで小陰唇の粘膜を愛撫してください。膣口から愛液があふれてきたら、指先ですくって潤滑油代わりにしましょう。「もう、ベチョベチョだよ」など、あえてみだらな言葉で、女性の興奮をあおることで、性的感受性はさらに向上します。

スローセックス実践講座(33)腕と手のひらへの愛撫

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スローセックス実践講座 一般男性は、女性の感度レベルをオッパイとクリトリスの感度のみで測りがちです。だから、愛する妻や彼女のカラダにもかかわらず「オッパイとクリトリス以外の場所はほとんど触ったことがない」という男性が横行することになる。それはつまり、全身性感帯の女性のカラダの大部分が、“眠れる財宝”と化しているということです。

 これがジャンクセックスの正体です。対して、スローセックスは、女性の体を隅々までアダムタッチします。今まで男性に一度も触られていなかった部分の細胞に刺激が与えられることで、女性のカラダは、全身性感帯たる本来の能力が目覚めていくのです。

 最大のポイントは、ただ全身が感じるようになるだけでなく、性的感受性レベルが全体的に底上げされることで、乳首やクリトリスの感度が飛躍的に向上されるということ。簡単に言えば、イキやすいカラダになるのです。

 そこで今回は、一般男性がほとんど触っていない、“腕と手”の愛撫(あいぶ)法を解説します。
まずは“腕の外側”。図のように、肩口から指先までを、ひとつの細長い長方形に見立て、その長方形いっぱいに細長い楕円(だえん)形を描くようにアダムタッチします。具体的には、肩口をスタートラインにして、腕の下側を通って小指側まで行き、指先をぐるっと回って、腕の上側を通って肩に戻ってくる軌道です。アダムタッチによって性感脳が開かれた女性のカラダは、神経がないつめまでもが、触られると気持ちいい性感帯と化します。つめの先まで、しっかりと愛撫してください。

 手のひらも、アダムタッチを使えば、「まさかそんなところまで感じるなんて!」と女性自身が驚くほど気持ちいい場所に変わります。漠然と愛撫するのではなく、手のひらを、手のひら中央、指の付け根、小指側のエリア、親指側のエリアの4つのパーツに分解して、人差し指と中指の2本で、小さな楕円を描くように、ひとつひとつじっくりとアダムタッチしてください。女性が過去に経験したことのない丹念な愛撫は、単なるフィジカルな気持ち良さだけでなく、女性を感動させます。キーワードは“女心への愛撫”です。

スローセックス実践講座(34)脇の下への愛撫

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スローセックス実践講座 みなさん、女性の脇の下はお好きですか? 男性にとって女性の脇の下は、とても気になる部分です。最近のテレビCMを見ていると、美しい女性モデルさんが手をあげて、脇の下をお披露目してくれるシーンが増えたような気がします。商品とはまったく無関係なCMでも脇の下の露出が目立つのは、やはり男性のフェティシズムを意識したサービスカット的な意味合いを含んでのことなのでしょう。

 さて、セックスでの脇の下の扱いはどうか? まずわきの下は“くすぐったい部分”の代表選手です。と同時に、多くの女性にとって、ムダ毛処理や体臭などの問題から、好きな男性にまじまじとみられることが恥ずかしいパーツでもあり、愛撫(あいぶ)の対象外に追いやられてしまっています。とてもモッタイナイ話です。

 本コラムでもたびたび指摘しているとおり、「くすぐったい」は、「気持ちいい」の前兆です。放っておく手はありません。

 そこで今回は、本当はとてもすてきな性感帯である、脇の下の愛撫法をレクチャーします。脇の下の“取り扱い説明書”としてお読みください。

 まずは、脇の下を愛撫するときの基本姿勢から。図説のように、添い寝のポジションから、女性の左腕を頭の上に回し、その左手を男性は左手で握ってください。手のひら中央にある気を発するツボ、“労宮”をつなぐことで、性エネルギーの交流が促進されるのです。このとき、女性の上腕が耳に当たるまで引き付けましょう。“拘束感”と“羞恥(しゅうち)心”が、女性のM性を刺激し、官能レベルがアップします。

 愛撫は、二の腕の内側から始めます。ゾーンに楕円(だえん)形を描くように愛撫しましょう。次にわきの下は、中指と人さし指の2本で、円を描くようにクルクルと愛撫します。発汗しやすい場所なので、汗で指先が滑りにくいケースも多々ありますが、触れるか触れないかの超ソフトタッチを心掛けてください。

 愛撫の基本は、アダムタッチですが、女性がくすぐったがる場合は、焦らずに、手のひら全体を軽く押しつけてなでる“パームタッチ”を適時織り交ぜてください。

スローセックス実践講座(35)わき腹への愛撫

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スローセックス実践講座 先週の脇の下の愛撫(あいぶ)法に連動して、今回レクチャーするのは“脇腹攻略法”です。

 脇の下が“くすぐったいキング”とすれば、脇腹はさしずめ“くすぐったいクイーン”でしょうか。しかし再三ご指摘しているように、「くすぐたい」は、女性の脳がちゃんと刺激をキャッチしている証拠。触っても何も反応が返ってこない状態と比べれば、はるかに性感帯に転じるハードルが低い場所なのです。

 一般男性の多くは、「くすぐったい」におびえて、はなから及び腰になってしまいますが、私の場合は逆。なぜなら、性感帯の卵をはじめて孵化(ふか)させた男になれるまたとないチャンスが巡ってきたと考えるからです。

 脇腹の攻略は、リラックス効果の高い“パームタッチ”から始めます。手のひら中央のくぼみを利用して、手のひら全体が“吸盤”になったようなイメージで肌に密着させ、秒速10センチで楕円(だえん)を描くよう愛撫するのがパームタッチの基本。

 脇腹は、脇の下から大たい骨のジョイント部分までのエリアを、“ひとつの細長い長方形の面”としてとらえ、面全体に、“横長の楕円形”を描くようにマッサージ感覚で何周も愛撫してください。早ければ、数分間の愛撫で、女性に淡い官能が見られるようになります。

 ここが、アダムタッチへのスイッチポイント。5本の指先だけを肌に残し、手のひらを2センチ浮かせ、同時に、楕円運動の速度を秒速10センチから、秒速3センチに減速すれば、アダムタッチへの移行完了です。

 手の動きはパームタッチの時と同じ。長方形の面全体への楕円運動です。当スクールの初級クラスの受講生が犯しやすいミスは、楕円の範囲が小さくなったり、らせん運動で愛撫するケース。ちょこまかとした小さな動きは、「くすぐったい」を誘発する恐れがあるので不向きです。可能な限り大きな軌道を心掛けることが、脇腹への愛撫の鉄則となります。アダムタッチにスイッチした後で、また女性がくすぐったがるようなら、パームタッチに戻して再スタートしましょう。

 女性本人さえも、これまで性感帯だと気づいていなかった場所を開発できれば、男の株はうなぎ上り間違いなしです。


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