2013年3月28日木曜日

スローセックス実践講座2

スローセックス実践講座(6)1.5センチ奥の究極の性感帯

彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座
スローセックス 前回、Gスポット愛撫法を伝授しましたが、Gスポット愛撫をマスターできるようになったら、ぜひとも次にチャレンジしていただきたいのが、私が発見した“アダムGスポット”(以下AG)です。場所は、Gスポットの“1・5センチ奥”にあります。

 距離にしてわずか1・5センチの違いですが、女性に与える快感は、Gスポットの比ではありません。AGの快感を一言で表すなら、“予測不能”の快感です。理性が吹き飛び、愛撫を受けている女性自身、自分のカラダがどこに行ってしまうのかコントロールできない、いわば魔球ナックルボールのごとき究極の性感帯なのです。

 Gスポット愛撫のおさらいも兼ねて、AGの探し方と愛撫法をレクチャーしましょう。

 (1)仰向けの女性に、手のひらを上に向けて人さし指と中指をまっすぐにそろえて、膣に平行にゆっくりと挿入する。
 (2)指が根本まで入ったら、指の第2関節を直角に折り曲げて恥骨に指腹を押し当てます。この時、指腹が当たっている部分が、従来のGスポットです。
 (3)そこから、指腹を恥骨に沿わせて滑らせるように、さらに「1・5センチ奥」に侵入させた部分がAGです。
 (4)愛撫の基本は、Gスポットと同じく“恥骨へのバイブレーション”です。指腹で圧迫して離す“オンオフ運動”を行います。ただし、愛撫ポイントが1・5センチ奥なので、指先を振幅させる支点を、指の第2関節から第3関節にシフトさせてください。

 はっきり言って、AG愛撫は高難易度なテクニックです。ちなみに、私のスクールの男性受講生の成績を発表しますと、受講1回目でピタッと場所を当てられる確率は、わずか2割弱。ちなみに従来のGスポットが5割強ですから、いかに難しいかわかってもらえると思います。膣壁でビッチリと密閉された目に見えない膣内では、なかなか1・5センチの距離感がつかめない、というのが一番の原因です。そんなとき、おすすめしているのが、自主トレです。

 利き手と反対の手で握りこぶしを作って、利き手をこぶしの下側から回します。拳の手の甲を“恥骨”に見立てて指を当てて、指が1・5センチ進む感覚を養うのです。何も障害物のないところでこの動きがマスターできなければ、実践でのAG攻略はほぼ不可能です。

 けれども、高難易度なテクニックだからこそ、身につけたら、間違いなく女性は貴方のとりこになるでしょう。最終的に技に磨きをかけていくのは実践の積み重ねですが、自主トレの有無が、明暗を大きくわけるのです。

スローセックス実践講座(7)“会話”こそが和合秘術

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スローセックス実践講座  “話せばわかる”という言葉がありますが、セックスに関する諸問題は、まさに話せばわかることだらけです。裏を返せば、恥ずかしがったり(羞恥心)、自信がないのに見栄を張ったり(虚栄心)、そんなことを言ったら相手に嫌われると勝手に思いこんだり(禁忌観)して、自分の気持ちを正直に言葉で伝えないから、本当は 些細(ささい)な問題が、自分と相手を苦しめ、以前は確実に存在していたはずの愛さえ揺らいでしまうほどに、問題を深刻化させてしまうのです。

 少し横道にずれますが、すこぶるテクニシャンの風俗嬢に、「あなたの彼は幸せ者だね」と聞くと、彼女たちは決まって「プライベートでは絶対に技は使わないんですよ。だって、風俗で働いてることがバレちゃうもん」と言います。

 これが、彼や親に今の職場がバレることを最大の懸案事項とする彼女たちの、危機管理の一環であることはわかります。しかし一方で私は、とてももったいないことだと思うのです。パートナーとの信頼と、ほんの少しの会話力があれば、“うそも方便”で、彼女たちの優れた能力を私性活で生かす道もあると思うのです。

 この逆が、過半数の一般女性が日常的に行っている“イッたフリ”です。彼女たちは、イッたフリをする理由を「男性を傷つけないため」と言います。確かに短期的には女性の優しさといえるでしょう。しかし、中長期的に見たとき、イッたフリは問題の先送りでしかありません。奥さんや彼女が実はイッていなかったという事実を知るのは男性にとってとても残酷なことですが、現実を受け止めることからすべては始まるのです。

 日本人のセックスに一番足りないものが、“会話”です。日本はセックス先進国であるフランスなどと比べ、公の場でセックスの話をすることはまだまだタブーであり、平気でセックスの話をする人は“非常識で低俗な人間”という 烙印(らくいん)を押されます。

 しかし、こうした日本の風土や文化とは別次元で、夫婦やカップルが私的な場所でまじめにセックスの話をすることは、とても大切なことです。そして、私が言うまでもなく、ほとんどの日本人は本当はちゃんと話したいと思っているはずです。

 でも、話したいけど話せない…。羞恥心、虚栄心、禁忌観といった目には見えないハードルを、夫婦で手をつないでエイッと乗り越えてください。その時こそ、男性がリーダーシップを発揮すべき時です。“会話”こそが、夫婦和合の究極の秘術なのですから。

スローセックス実践講座(8)女性が全身性感帯である理由

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スローセックス実践講座 女性は“全身が性感帯である”というのは、一般的によく知られている事実です。ところが現実には、女性のカラダのどこを触っても“打てば響くように”官能する奥さんや彼女を見たことがある男性は、極めて少数派です。なぜこのような矛盾が起きるのでしょうか? その原因の1つは、男性が、女性が全身性感帯である本当の理由を知らないからです。

 例えば、乳児期の赤ちゃんが、まだ面白いという感情が芽生えていないにもかかわらず、親の顔をじっと見つめながらキャッキャと笑うのは、まだ自分の力では生きていけない赤ちゃんが、親に育児放棄をさせないために備わっている本能です。

 例えば、鳥類のオスがメスよりも色彩が派手なのはメスの気をひくためです。このように、生きとし生けるものすべてに、その姿形や習性や行動パターンには、愛をキーワードとした生命を維持するための理由が存在しているのです。

 では、女性が全身性感帯である理由は何か? それは、女性は“愛されるために生まれてきた生命体”だということです。

 経験豊富な中高年の皆さんなら、多少なりとも女性を感じさせた経験がおありだと思います。女性が官能する姿を見たとき、どんな感情が芽生えましたか? きっと、かわいい、美しい、いとおしいという感情に支配されたはずです。男性の心を支配すること、これこそすべての女性に生まれながらにしてインプットされている、男性から愛を受けるための能力なのです。

 真に官能モードに入った女性は、文字通り全身が感じます。経験のない男性には信じられないかもしれませんが、神経が通っていないはずの、髪の毛や、つめまでもが、性感帯と化すのです。女性のカラダは男性の本当の愛を受信したとき、全身を武器に変えて男性をとりこにするように作られているのです。

 一般男性は、女性の性的感受性をさして、「感度がいい」とか「感度が悪い」などと表現しますが、セックスの時の反応のよしあしを女性のせいだと考えていることが、そもそもの間違いなのです。世の中に感度の悪い女性など存在しません。

 もし奥さんや彼女の反応が薄いとしたら、その原因は男性にあるのです。目先の快楽や、AVや風俗のモノマネ的セックスに走って、“愛されるために生まれてきた生命体”をちゃんと愛していないから、女性は本来の能力を発揮できないのです。

 女性を感じさせようと新たなテクニックを学ぶ姿勢は大切です。しかし、思うように女性を感じさせることができない男性にまず必要なのは、コペルニクス的発想の転換なのです。
(2007.10.26紙面掲載)

スローセックス実践講座(9)女性を絶叫させる“Tスポット”

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スローセックス実践講座 中高年の男性を観察していて気が付くのは、ペニスの挿入こそがセックスのすべてと考えている人がとても多いことです。このような、いわばペニス至上主義の男性にぜひともアドバイスしたいのは、女体に秘められた“指でなければ愛せない性感帯”の存在を知ることで、セックスは今までの何倍も刺激的で官能的な行為に進化しますよ、ということ。

 そこで今回紹介するのが、私がGスポット研究の過程で発見した“T(徳永)スポット”です。Tスポット愛(あい)撫(ぶ)は、比較的簡単なテクニックにもかかわらず、その快感はGスポットをはるかにしのぐ魔法のようなテクニックです。実際、「一度もイッたことがない」という女性を、何十人も天国に導いてあげました。

 スクールで奨励しているTスポット愛撫は、Gスポット愛撫からの移行手順です。あおむけ寝の女性の膣に、人さし指と中指の2本を、手のひらを上にして根本まで挿入して、第二関節を恥骨側に折り曲げたとき指腹があたる部分がGスポットです。

 ここから、挿入した指を恥骨に押し当てたまま、恥骨に対して並行になるように真っすぐに伸ばして最深部まで挿入します。このとき、指先が当たる部分がTスポットです。Gスポットとは、愛撫する方向が、“90度変わる”ことに注意してください。力を加える方向が90度変わりますので、必然的にポジショニングも、Gスポットとは変わってきます。

 Gスポットの場合は、いわゆるM字開脚した女性の股の間に男性はポジションをとりました。ここからTスポット愛撫へ移行します。指は膣に挿入したまま、M字になっている女性の脚をまっすぐに伸ばします。そして男性はひざ立ちになって女性の右脚をまたぎます。次に、指が抜けないように注意しながら、女性の左足を左手で抱えるようにして、女性のカラダを反時計回りに90度回転させて横向きにします。最後に、男性がまたいでいる女性の右脚は真っすぐに伸ばしたままの状態で、回転させて上になった左脚を“くの字型”に折り曲げます。

 この体勢がTスポット愛撫に最も適した形なのです。愛撫のキーワードはGスポットと同じく“振動”です。指・手の甲・上腕が一直線になった状態をキープして、腕を高速に前後運動させて指先でTスポットを刺激します。ピストン運動による摩擦ではなく、あくまでも、小刻みな前後動作で振動を発生させることがポイント。

 男性目線でいえば、膣の内側から外側(陰毛方向)に突くようなイメージで、振動を与えてください。言葉で説明すると難しそうですが、初級者でもコツさえつかめば、簡単に女性を絶叫させることができます。(2007.11.02紙面掲載)

スローセックス実践講座(10)愛撫は舌と指のどちら?

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スローセックス実践講座 まず、皆さんに質問です。貴方は、女性を愛撫するとき、指と舌(口)のどちらをメーンにしていますか? 恐らく過半数の男性が、「舌派」と答えるのではないでしょうか?

 確かに、乳首やクリトリスを自分の舌で味わいたいと思うのは、健全な男性の証です。また、既存のセックス指南書などで、さまざまな舌技が紹介されている現状を考えれば、世の男性の愛撫がオーラルセックスに偏ってしまうのは、無理からぬ話かもしれません。

 しかし、皆さんが「これが普通」と信じて疑わない、既存のセックスの常識は、スローセックスでは非常識なことだらけなのです。

 性感帯を愛撫するときに、最優先すべきメソッドは、“的確なポイントに、適切な刺激を安定して供給する”ことです。女性を喜ばせることを第一に考えたとき、指と舌のどちらが愛撫にふさわしいかは、比較するまでもなく明白ですよね。舌派の男性には、指の方が舌よりもはるかに“器用”である、という一般常識が抜け落ちているのです。

 指に勝る武器はありません。この、もしもセックスの教科書があれば、1ページ目に書かれてしかるべき基本が、経験豊富な中高年の男性たちにも浸透していないのは、やはりこれまで、正しいセックスを教える書物が出版されていなかったことの裏返しでしょう。

 誤解のないように断っておきますが、私は、オーラルセックスがダメだと言っているのではありません。とりわけ、フェラチオやクンニリングスには、物理的刺激のほかにも、視覚的に興奮する要素があり、これはこれで巧みな舌使いが要求される素晴らしい“愛情表現”です。しかし、舌先では正確にポイントをとらえることが難しいですし、舌腹は男性が思っている以上にザラザラしていて荒いため、乱雑で緩慢な愛撫にしかならないのです。

 少々うがった目で見れば、オーラル多用の現状は、女性を喜ばせることよりも、自分が楽しみたい気持ちを優先させてしまう、男性のエゴの表出でしょう。もちろん、人間がセックスをするのは性欲という本能があるからです。けれども、本当のテクニシャンを目指すなら、ある程度の“本能の制御”は必須課題であるという事実も知っていて損はありません。

 乳首に吸い付きたい、アソコをなめたいという男性の気持ちはわかりますが、オーラルに一生懸命になり過ぎて、肝心のアダムタッチがおろそかになっては元も子もありません。

 私のスクールでは、受講1回目で、「愛戯は指、愛情表現は舌(口)」と教えています。指と舌の長所と利点を把握した上で、上手に複合できるようになるのが理想です。



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