2013年3月28日木曜日

スローセックス実践講座4

スローセックス実践講座(16)夫婦仲とスキンシップ

彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座 
スローセックス実践講座 夫婦仲がうまくいっていない夫たちにほぼ共通するのは、奥様へのスキンシップが絶対的に不足している点です。照れくさい、不謹慎、いやらしい、子供の教育上…。スキンシップをしない夫たちは、いろいろともっともらしい理由をつけますが、私に言わせれば、単にスキンシップの重要性を認識していないだけです。

 そもそも女性は、スキンシップをされるのが好きな生命体だということ。まず、この基本的事実を認識してください。日本の多くの夫が、妻が求めるスキンシップを十分に与えられていないのは、「照れくさい」から“しない”のではなく、妻の性質に「無知」だから“できない” だけなのです。

 いかにスキンシップが優れた愛情表現であるかを再認識していただくべく、今回提言するのが、“日常的アダムタッチ”のすすめです。究極のフィンガーテクニックは、ベッドの上だけにとどまらず、ありとあらゆる日常シーンで、愛し合う男女に潤いをもたらすのです。

 最初に、アダムタッチのおさらいをしましょう。まず、手のひらを肌から水平に2センチ浮かせた位置から、5本の指先だけを肌の上にそっと置きます。これが基本フォームです。この基本フォームをキープしたまま、楕円(だえん)形を描くように手を動かします。このときに厳守しなければならない2大原則が、“指先が肌に触れるか触れないか”の超ソフトな「タッチ圧」と、“秒速3センチ”のじれったいほどゆったりした「スピード」です。

 さぁ、あとはもう、日常生活の中で、奥様を服の上から触るだけです。私など、妻がお茶を運んできてくれたとき、家の中ですれ違うとき、一緒にソファに座ってテレビを見ているとき、外で並んで歩くとき…、とにかく一緒にいるときは、お尻や腕や腰や背中を触りまくっています。本当に日常的なことです。

 しかし、考えてもみてください。こんなことを妻以外の女性にやったら完全にセクハラです。訴えられても文句は言えません。日常的なスキンシップは妻にしかできないのです。夫婦にしかできないことをしないのは、やはり、夫の無知と怠慢以外の何物でもないのです。

 スキンシップに「いやらしい」イメージを持っている男性がいますが、これも間違った固定観念です。日常的なアダムタッチに“セクシュアル”な要素は必要ありません。世の妻たちが夫に求めているものは、まさに夫からの“愛”そのものなのです。

 以上で、入門編の講義は終了です。次回からは「初級編」をお届けいたします。

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スローセックス実践講座(17)愛は気持ちいいセックスから

彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座 
スローセックス実践講座 みなさん、もう秘めはじめ(姫始め)はお済みですか? 明けましておめでとうございます。アダム徳永です。

 「一年の計は元旦にあり」と申しますが、私が掲げた今年の目標は、スローセックスの啓蒙(けいもう)を通じて、愛する日本を、愛で満ちあふれた国に変えていくことです。今、日本には圧倒的に愛が足りません。

 昨年選ばれた“今年の漢字”は「偽」でした。まさに昨年の世相を反映した漢字です。たとえば、食肉偽装に端を発した食品業界の不祥事から透けて見えるのは、食の安全うんぬん以前に、「愛」がスッポリと抜け落ちた企業体質です。

 政治に目をむければ“産む機械”に代表される閣僚たちの失言ラッシュにへきえきとし、安倍KY総理の突然の辞任に茫然(ぼうぜん)とし、自民と民主の大連立というウルトラCの見事なまでの着地失敗を目撃してなお、“政局”という名のコントに付き合わされ続けました。

 どんなに目をこらしても、私は彼らに「愛」を見つけることはできません。

 近年、少子化が社会問題化していく過程で、日本の内閣には、少子高齢化担当大臣が置かれるようになりました。恣意(しい)的な意図を持って、女性が大臣に任命されていますが、男女共同参画大臣を兼任する彼女たちがもっとも関心を持って取り組んでいる懸案は、“夫婦別姓”問題です。

 私は夫婦別姓の是非を論じる立場にはいません。けれども、夫婦のあり方や、愛の本質こそが問われてしかるべき今、それでも自由と平等のみ旗のもとに、権利の主張が最優先される現実と、愛に鈍感な政治家に、激しく絶望するのです。

 愛はものすごいパワーを持っています。しかし逆に、愛がなくなってしまうと、その人間の魂は、暴力的なスピードで腐敗していきます。誰も止めることができない、自然界の摂理としての“愛の法則”です。国民に目を向けない政治家も、偽装まみれの企業家も、本質的には騒音おばさんと同じなのです。

 日本人はセックスを語ることへのタブーが強すぎるあまり、セックスそのものを軽んじる傾向があります。もちろん、セックスが人の幸せのすべてとは言いません。けれども、セックスの本質的価値を知らずして、愛の本質には絶対にたどりつけないのです。愛の本質を知るためには、本当に気持ちいいセックスを経験することが一番の近道なのです。

 目標達成には、まず幸せの最小単位である“夫婦”が、セックスで本当の愛を学ぶことが大きな第一歩になると信じています。
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スローセックス実践講座(18)「くすぐったい」は「気持ちいい」の登山口

彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座 
スローセックス 今年からスタートした初級編では、より実践的なスローセックスのテクニックをご指南していきたいと思います。セックスに対する意識改革の一助になれば幸いです。

 さて皆さんは、前戯の最中に女性から「くすぐったい」と言われたことはありませんか? 初級クラスの受講生からも「習った通りにアダムタッチしているはずなのに、妻にくすぐったがられます。何がいけないのでしょうか?」という相談をしばしば受けます。

 自分の思い通りの反応が得られないと、女性の“感度”の問題にすり替えてしまう男性は少なくありませんが、そもそも「くすぐったい」を、ダメな反応のように思ってしまうことが大きな間違いです。まさに、皮膚への刺激が脳にちゃんと伝わっている証拠で、不感症どころか、高感度だからこその反応。「くすぐったい」は、「気持ちいい」の登山口なのです。それこそ、責任をもって官能の頂きを制覇しなければ男の名折れというものです。

 実践で活用していただきたいテクニックが、“パームタッチ”です。パームとは手のひらという意味で、文字通り手のひらを使った愛撫(あいぶ)法です。女性は興奮モードに至る前に必ずリラックスモードを経由します。パームタッチはリラックス効果に優れた愛撫法で、「くすぐったい」の処方箋(せん)として最適なのです。

 まず、手のひら全体を女性の肌にピタッと密着させます。密着感とやや強めのタッチ圧がポイントで、手のひら全体が“吸盤”になったようなイメージを持つといいでしょう。そして、秒速10センチのスピードで、ゆったりと大きな円を描くように、女性の背中や、おなかから脇腹の広い面積の部分をなでてください。変な下心を出して、中途半端に指先を使ってはいけません。パームタッチの本道はあくまでも女性のリラックスにあります。

 それでも、女性が十分にリラックスモードに入れば、パームタッチでも淡い官能を示してきます。ここが「くすぐったい」を「気持ちいい」に変換するチャンスタイム。アダムタッチに、スーッとシフトしましょう。しかし焦りは禁物。パームタッチを3回やって、アダムタッチ3回、そしてまたパームタッチという具合に、女性の反応を見ながら適宜織り交ぜていくのがベターです。

 日常生活の中でも、服の上から、奥様や彼女の腰や背中に日常的にパームタッチを施してあげましょう。“男性に触られること”に女性のカラダを慣らしておくことで、いざというとき、リラックスモードから興奮モードへの移行が、かなりスムーズになってきます。
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スローセックス実践講座(19)―髪の毛への愛撫で女性を敏感に

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スローセックス セックスで思うように女性を満足させられない男性に共通しているのは、「強い刺激ほど気持ちいい」という誤解です。“感じるのは皮膚ではなく脳である”という、もしもセックスの教科書があるとしたら1ページ目に書かれるべき基礎知識が抜け落ちているから、間違いだらけの強すぎる愛撫(あいぶ)がはびこっているのです。一般男性に再確認していただきたいのは、いわゆる「感度がいい」女性とは、「脳が感じやすい」女性であるということ。

 脳の感受性は、「味覚」を例に出すと説明が簡単です。濃い味付けの料理に慣れてしまうと、舌が鈍感になって、素材そのものの味がわからなくなりますよね。“強すぎる愛撫”イコール“濃い味付け”です。女性をイカそうと思うあまり、どんどん愛撫を強くしていくという行為は、ミシュランガイドの三つ星高級店の懐石料理に、マヨネーズやソースをドバドバとかけて食べているようなもので、感じさせるどころか、女性の性感帯をどんどん「味覚音痴」にさせる愚かな行為なのです。

 奥さまや彼女の感度に不満があるという男性は、女性の感度を疑う前に、まずご自分の愛撫が強すぎていないか点検してみてください。基礎知識として学んでいただきたいのは、女性を敏感なカラダに変えるために大切なのは、強いとは正反対の弱い刺激だということ。それも限りなく微弱な刺激が有効です。生身の女性の素材の味を堪能するには、「薄味=淡い官能」の重要性に目を向けることが肝要なのです。

 そこでオススメしたいのが、“髪の毛への愛撫”です。試しに、ご自分の髪の毛を柔らかいタッチでなでてみてください。髪の毛自体には神経が通っていませんが、毛根を通じて頭皮に優しい刺激が伝わってくるはずです。この感覚です。実は、これほどに微弱な刺激を、刺激としてキャッチすることの反復が、女性の脳の快感センサーを、微弱な刺激も“心地よい”と受信できる高感度モードにチューニングしていくのです。

 セックスの導入部で、手のひらを頭蓋骨(ずがいこつ)の形に合わせて、頭頂部から毛先まで、アダムタッチの要領で、ゆっくりと優しく繰り返しなでてあげましょう。

 そもそも愛する異性の髪の毛をなでたいと思うのは、本能です。かわいい犬や猫を見れば思わずなでたいと思います。そしてなでられた犬や猫は、愛情を感じて気持ちよさそうな表情を返してくれます。するとなでた方も幸せな気持ちになる。この自然の摂理と呼ぶべき幸福のメカニズムは、すべての男女の脳にインプットされているのです。


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スローセックス実践講座(20)―唇を3つのパートに分けて

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スローセックス 「夫とのセックスを心から楽しめない」、「セックスで体のしんに火がつかない」―そう訴える妻たちのセックスに共通するのは、夫が、“キスをおろそかにしている”ことです。思い当たるふしはございませんか?

 思春期のころ、もっと的確にいえば童貞時代の男性は、誰もが好きな女性とのキスに強烈なあこがれを抱いていたはずです。けれども、一般男性の多くは、“挿入→射精”という快楽を手にした途端、キスをおざなりにし始めるのです。

 陸上や競泳といったスポーツの世界ではスタートミスは致命的です。セックスも同じ。キスは男女の粘膜と粘膜が最初に触れ合い、性エネルギーの交流が始まる瞬間です。セックスで男性がもっとも心掛けるべきは、女性の性感脳を開花させることにあります。キスの手抜きは、取り返しのつかないスタートミスになるのです。

 そこで今回から2週にわたって、集中キス講座をお届けします。この講座でレクチャーするのは、私が“レインボーキス”と命名した、7種類のキステクニックです。いまいちど、キスの重要性を再確認して、理想的なセックスのスタートラインに立ってください。

 1色目は、“アダムキス”。これはアダムタッチのキスバージョンで、唇と唇が触れるか触れないかの絶妙なタッチ感覚を楽しむキスです。ゆっくりと本当にスローに唇を近づけ、ギリギリ触れないコンマ何ミリの所でストップ。唇は触れていなくても、お互いの体温や息遣いが性エネルギーの交流を始める絶妙な距離を楽しんでください。

 2色目は“ビギニングキス”です。ここでやっと唇と唇がちゃんと触れ合うわけですが、いきなり正面からブチューッといってはいけません。少なくとも唇を、上唇、下唇、口角(唇の両端)と3つのパーツにわけて、ムードとリラックスに軸足を置いて、ひとつひとつに思いのこもったソフトなキスをプレゼントしてあげましょう。

 3色目は“サウンドキス”。文字通り、わざとチュッという音を立て聴覚を刺激していきます。ポイントは下品にならないこと。セックスも佳境に入り、お互いにフルスロットル状態なら、あえてみだらな音を立てることもアリですが、女性は美しいものを好む生き物。特にセックスの導入部に行うキスはソフトで紳士的であることが大切です。一流ミュージシャンになったつもりで、心地よい音楽を奏でてください。
=次回に続く
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